進化と変化
少し前の話になりますが、昨年末の「Ⅿ-1グランプリ」で、マヂカルラブリーというコンビが優勝しました。ただしこの二人のネタは果たして「漫才」なのか?という論争が起こりました。
その後、お笑い界の重鎮のオール巨人さんが言われていたことが非常に印象深かったです。
「お笑いも『変化』している。『進化』かどうかは分からないが、確実に『変化』している。私も『変化』に対応できる芸人でありたい。」
実社会に置き換えて考えてみると、例えばここ10年でスマートフォンやSNSが急速に普及したことにより、人々の生活や仕事の仕方が大きく変わりました。
これは『進化』なのか?とよく考えることがありました。『進化』は『発展』という意味合いがあります。より良いものに変わっていくイメージでしょうか。
生活や仕事ではものすごく便利になりましたが、方やSNSによる誹謗中傷などが社会問題となっています。スマートフォンを片手に簡単に人を殺してしまうことすらできてしまうのですから。
これが『進化』なのかどうかは、あと数年、数十年たたないと分からないかもしれません。しかし『変化』に対応できないものは社会では取り残されていく。これは間違いないと思います。
オール巨人さんの言葉の中でも一番印象に残ったのが、「『進化』かどうかは分からないが…」という部分です。ここには、自分たちが昔からやってきた漫才スタイルだって負けずに面白いんだというプライドが込められていたのではないかと勝手に思っています。
私も、自分の中で一本筋の通った型は大切にしつつ、『変化』に対応できる人間できる人間になりたいと思います。