お金の勉強
今年は円安が進み、1ドル140円を超えました。
また,今秋の物価の上昇はすさまじく、様々な商品が値上がりするようです。
少し前に麻生さんが老後資金が2,000万円必要という話をされていましたが、このように物価が上がり続けると2,000万円では足りないかもしれません。
たとえば45歳の人が20年かけて2,000万円を貯金しても、20年後には貨幣価値が半分になっていれば4,000万円が必要ということになってしまいます。
円の預金であれば、利息はだいたい0.02%といったところでしょうか。
1,000万円を一年預けても利息はたった2,000円です。
これからの時代、効率的に資産を増やしていくためには『投資』は必要不可欠になるでしょう。
岸田総理が掲げる「資産所得倍増プラン」では、「NISAの恒久化」が話題となっています。
通常、株の配当や株の売却益には約20%の税金がかかります。ただし「NISA」口座で購入した株や投資信託については、配当も売却益も非課税となります。
ただし、非課税の期間が決まっていること、年間の非課税枠が120万円であることなど制限がまだまだ厳しいのです。
この非課税期間を恒久化し、非課税枠を300万円程度に広がるのではないかと言われています。
これはイギリスのISA制度の拡大をお手本にしているようですが、イギリスではこの後7年間でISA資産残高が1.7倍に増加したようです。
ただしこれが日本でも同じように上手くいくかは少し疑問です。なぜなら日本は「お金の勉強」をする環境が少なすぎるからです。
「投資=ギャンブル」という感覚がまだまだ日本人には多い気がします。ギャンブルではなくお金を貯める手段の一つであること、安全な投資の仕方などを子供たちや若い社会人世代に学ぶ機会が必要だと思います。
これも税理士の仕事かもしれないな…と少し考えたこの三連休でした。
その前に、私の赤字だらけの証券口座を何とかしなければ・・・。